お知らせ

2006年11月にSAABを手放しました。このページは残りますが、更新はされません。

フロントスピーカーの交換

SAABのフロントスピーカーはダッシュボードとフロントドアにスピーカーグリルがありますが、実際にはダッシュボードだけにスピーカーがはまっており、フロントドアはグリルしかありません。そこでドアスピーカーを取り付けるというレポートがK's Worldに載っています。私もオフラインミーティングで御本人にお会いして試聴させてもらった所、一瞬で誰でも判るほど音が違います。これを聴いた瞬間心が決まり、スピーカーを交換する事を決意しました。

私の場合の方針ですが、以下のようにすることにしました。

なお、ドアスピーカーを諦め、ダッシュボードスピーカーを交換するだけならパイオニアなどからトレードインスピーカーが発売されています。これならずっと簡単ですし、これだけでも音質改善にはかなりの効果があるようです。
私の場合は「折角ドアに取付穴やグリルがあるのにダミーなのは嫌。どうせやるなら2Wayだ!」という個人的な好み^^;でセパレート2Wayにしました。

まずスピーカーを購入します。この手のオーディオはカーショップではほとんど安くなりませんので秋葉原のカーオーディオ店としては結構有名なテレオン4号店に行きました。ここは品数が豊富、値段も結構安い、なにより店員さんが親切に相談に乗ってくれますのでお勧めです。で、16cmのセパレートスピーカー、予算4万円未満、ボーカルがはっきり聞こえてなるべくスピード感がある音がでるものということで薦められたのが、JBL(日本ではハーマンインターナショナルが扱う)のGT6.0Cでした。これはクロスオーバーネットワークは特になく、ウーファーとトゥイータをアンプに並列につないで使うタイプです。クロスオーバーネットワークが付いたJBL 6Cというタイプもあるのですが、店員さんの話ではJBL 6Cを使うなら別途アンプが欲しい、私のオーディオユニットAVM-P909MDなら逆にGT6.0Cの方がバランスがいいでしょうとの事でした。
しかもGT6.0Cは通常品の他にちょうど外したばかりの展示品が格安であるとの事。「どちらにしますか?」と聞かれましたが迷うことなく展示品を購入しました(笑)。(定価34000円の所、展示品はほぼ4割引でした)

GT 6.0Cの写真
購入した GT6.0C。左側のトゥイータは付属のアングルマウントベースに入れてみたもの。右側が今回使用したフラッシュマウントベース。こちらも付属。

スピーカーが揃った所でバッフルボードを作成するためにダッシュボード上のスピーカーとドアトリムを外します。
実は外さなくてもSONYのカーフィッテング情報でSAAB9-3の情報を見ればスピーカー穴やねじ穴などの位置寸法は知ることができます。しかし、周囲にどの位隙間があってバッフルボードをどこまで削らなければいけないのか判りません。従って実際に外して調べてみる必要があります。取り外し方はSONYのフィッティング情報に丁寧に説明されているのでそれをごらん下さい。なお、ダッシュボードスピーカーは星型のトルクスネジで止まっています。トルクスドライバーは車載工具にありますがフロントガラスが邪魔でドライバーを使う事ができません。別途L字型の小型トルクスレンチを用意しましょう。

ダッシュボードスピーカーの写真
元々のダッシュボードスピーカー。これをそのまま型どってバッフルボードを作成します
ドアスピーカー取付部の写真
ドアスピーカー部。写真奥のネジ穴はスピーカー用なのですがその少し手前下に白い部品がはまっているトリムピンの穴があります。これと干渉しないようバッフルボードを作らなければなりません。

木工用工具はほとんど持っていないのでバッフルボードは東急ハンズの加工サービスで作ってもらう事にします。
ここでハンズの加工サービスでお願いする時の注意点をあげておきましょう。

ダッシュボード側は外した所、周囲にほとんど余裕がありませんでした。よってこれはスピーカーをそのまま型どって自由曲線で頼むことにし、中央にはトゥイータ用の穴を開けてもらいました。
なお、私はトゥイータをダッシュボードスピーカーと交換する形で取り付けましたが、本来、音の定位を重視するならK's Worldで加工されているようにドアミラー付近にトゥイータを付けるのが正解です。
スピーカーのマニュアルにも「トゥイータは指向性があるので顔に直接向くようにつけるように」と書いてあります。私は「配線そのまま利用」と「見た目ノーマル」のためにこうしてますが折角良いスピーカーをつけるのですから皆さんはなるべくK's Worldの方を参考にしてください^^;。

ダッシュボード用バッフルボードの写真
ダッシュボード用バッフルボード。5mmのMDF板を使用。
トゥイータを取り付けた所の写真
トゥイータを取付た所

ドアスピーカのバッフルボードは基本は190x173の長方形としました。上はトリムに干渉するので左右斜めにカットして家型にし、スピーカー用とバッフルボード用の固定穴を3個所あけてもらいました。
実はこれだけだと前方下端のネジ近くにトリム用のピンの穴があり、これと干渉してしまうのですが、この部分は現物を合わせながらでないと、どの位削るか決められそうにないので自分で削ることにしました。

ドア用バッフルボードの写真
ドア用バッフルボード。18mmのMDF板を使用。
完成したドア用バッフルボードの写真
完成したバッフルボード。トリムピンに干渉する部分を切りました。写真ではスピーカー取付用金具も付けてあります。

結局材料費と加工費で約3000円でバッフルボード4つは完成しました。ドアスピーカー用のバッフルボードの最終的な形を図面化しましたのでチャレンジする方は参考にしてください。この図面を東急ハンズに持っていけばそのまま加工してくれるはずです。

次に配線の加工をします。ドアスピーカーへの配線は純正オプション用の配線が最初からされているのでそれを使うことにします。ドア側はスピーカー穴の下を通る配線を探るとコネクタを見つける事ができます。同じようにオーディオユニット側もオーディオユニットを外してダッシュボード内の助手席側を探ると見つける事ができます。オーディオユニット側はペアのコネクタが見つかりますが、これは純正オプションのドアスピーカーユニットがドアスピーカーとアンプユニットで構成されており、スピーカーコネクタの他にアンプの電源用コネクタがあるからです。電源コネクタは使いませんのでそのままにし、スピーカー側のコネクタを配線を切断して取り外し、代わりにギボシ端子を取り付けます。同様にドアスピーカー側も加工してコネクタをギボシ端子に取り替えます。

純正オプションの写真
純正オプションのドアスピーカーセット。アンプとスピーカーで構成されており日本の2001年オプションカタログに記載の値段は95,000円
ドアスピーカーの配線の写真
ドア側の配線をギボシ端子に代えたところ。黒いコネクタが切断した元のコネクタ。切断したコネクタは撮影のために置いただけで使いません。
ダッシュ側ドアスピーカー配線の写真
手に持っているのが純正オプション用のドアスピーカー配線。手前側はアンプ用電源コネクタで、奥がドアスピーカー用コネクタ

ダッシュボード側も同様にスピーカーのコネクタを外してギボシに取り替えます。ダッシュボードの配線はスピーカー側の余長がほとんど無く、フロントガラスとダッシュボードの狭い隙間での作業を強いられましたが、じっくりやれば特に難しい事はありません。オーディオユニット側は私の場合はユニット交換に伴い配線キットを使っていますので既にギボシ端子になっています。純正ユニット使用の場合は、こちらも加工が必要になるはずですが、ここは手前に配線を引き出せるので作業は楽だと思います。

配線の最後は分岐ケーブルの作成です。GT6.0Cは独立したネットワーク箱は存在せず、ウーファーにローパスコイル、トゥイータにハイパスコンデンサが内蔵されているので、両ユニットは単に出力に対して並列接続すれば良いわけです。そこでオーディオユニットの出力をドアスピーカー(ウーファー)とダッシュボードスピーカー(トゥイータ)に分岐するケーブルを作成します。これによりオーディオユニット裏で出力を分岐するわけです。

ドアスピーカーへの分岐配線を接続するときは左右と±の極性を間違いないよう注意します。かく言う私も右側のドアのスピーカー部分に橙/黄の配線が来ており、オーディオユニット側にも同じ橙/黄の配線があったのでこっちが右と思い込んで接続しましたが、実はそれは左スピーカーへの配線でした。スピーカー線の左右なら間違えても直せば済む話ですが、電源ライン系等は間違えると洒落になりませんのでやはりちゃんとテスタ等で調べましょう。

自作した分岐ケーブルの写真
左右のプラス/マイナス用で合計4本の分岐ケーブルを作成
分岐ケーブルの取り付けの写真
分岐ケーブルを取り付けて出力をドアとダッシュに分岐

いよいよドアにスピーカーを取り付けます。バッフルボードの取付は純正用のねじ穴を利用しますが、既にねじが切ってありますのでこのねじの太さとピッチを調査します。と言ってもこういうのは大抵他の部分で使われているものと同じねじが使われている事が多いのです。案の定ドアトリムを止めていたボルトがぴったりはまりましたので、このボルトを店に持っていき同じ径とピッチのものを購入します。買ったねじは径M6、ねじピッチ1.0でした。長さはドア裏に余裕があるので長めの40mmのものを買いましたが30mmでも十分でした。バッフルボードをねじ止めしたら裏の配線をつないでスピーカーをバッフルボードに取り付ければドアスピーカー取付けは終了です。
ダッシュボードスピーカーも同様に配線をつないでバッフルボードをねじ止めすればお終い。

バッフルボードを取付けた所の写真
バッフルボードをねじ止めした所。写真ではまだですがスピーカー取付け前に金具に付属のスポンジを貼ります。
ドアスピーカー完成の写真
スピーカーと線をつないだ後、セットすれば完成。
ダッシュボードスピーカー完成の写真
ダッシュボード側も線を接続後、純正スピーカーと同じ要領でねじ止めするだけ。

とりあえずドアトリム等を戻さずに音を出してみます。スピーカーから音がちゃんと出ているのを確認してからドアトリムやダッシュボードグリルを戻したらとうとう出来上がりです!! ドアのバッフルボード作成のための採寸と図面引きに2時間程度、その後の実作業は4時間程でフロント4スピーカーシステムは完成しました。
肝心の音ですが、純正スピーカーがAM放送ならこれはCDプレイヤーといった感じです。低音も高音もしっかり出ており、高速でオープンにしてもさほどボリュームを上げずにカーナビの音声やボーカルがはっきり聞こえます。これで3万円程度の出費ですからもう大満足です。

*** 2000年12月追加 ***
上の方に書いたとおりトゥイータは本来顔に直接向くように付ける方が良いです(スピーカーの説明書にもちゃんと書いてあります)。最初トゥイータをダッシュボードと交換する形で取り付けていましたがこれでは顔の方を向きません。気になっていたので試しにちょっと外して顔の方を向けて見たところ確かに違うようです。そこでK's Worldと同じくミラー側に移植することにしました。
私のつけたスピーカーはトゥイータの配線は元々ウーファーから分岐するように出来ています。よって配線のやり直しは非常に簡単でウーファーから真上のミラー部分に持ってくるだけです。後はドアミラー内側の部分にねじ穴等を開けてトゥイータをつけてしまえばお終い。ダッシュボード側は元のスピーカーに戻しましたが鳴らすと逆にバランスが悪くなるようだったので鳴らないようにしました。
ダッシュボードにあった時と聞き比べると定位もいいですし、声もはっきり聞こえるようです。うーん、ダッシュ用のバッフルボードはいらなかったなあ(^^;)。

ドアのトゥイータの写真
アングルマウントベースで取り付けなおしたトゥイータ。取付け部分の面は内側下向きなのでアングルは少しでも上を向くような形で取り付け。

*** 2001年12月追加 ***
実はバッフルボードに使うMDF板という素材は湿気に弱いのです。本当は湿気による腐り防止のために塗装しなければいけません。 さぼりにさぼっていましたが、この間ようやくスプレー塗料を買い、デッドニングと同時に塗装をしました。
約1年でまだ腐食はしていませんでしたが表面に若干雨染みの跡がありました。このままにしておけば必ず腐食していたと思います。腐らせないためにも最初からちゃんと塗装しましょう。

塗装したバッフルボード
つや消し黒の小缶のスプレー塗料で塗りました。湿気防止が目的なので小缶を使い切るまで吹いては乾かして何重にも厚塗りしました。

バッフル塗装のついでに最近、流行りのドアのデッドニング(制振)をしてみました。といっても東京防音のデッドニングキットSUK-1を買ってきて説明書 通りに貼っただけです。取付け方法は東京防音のページに詳しくのっていますし、検索サイトでキーワード「デッドニング」で探せば大量に見つかりますから私のところではSAABの施工写真程度に とどめます。
効果ですがドア片側だけ取り付けた状態で聞き比べると確かに誰でも判るぐらい明らかに違います。でもドアスピーカーを取り付けた時のような劇的な変化はありません。 両側取り付けが終わり比較する対象がなくなると、私が忘れっぽいせいか、ともすると以前の状態と違うのか判らなくなりそうになります。ましてや走行中は騒音の せいでますます違いがわかりません(^^;)。

取り付け前のドアパネル
SAAB9-3の場合これだけサービスホールが開いています。
アウターパネル側
アウターパネル用制振材を貼りました。最初から制振材らしきもの(黄色)が貼ってあります。さらに黒い制振用らしい発泡ブロックまであります。
取り付け後のドアパネル
サービスホールを全部埋めました。制振材はキットの内容でフロントドア2枚分が充分足りました。
左ドアパネル
サービスホールを埋めた制振材はドライヤーでしっかり温めないとすぐ剥がれてくるそうです。かなりの温度まで熱しました。

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2001.12.07

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